荏油(えあぶら えごま)で還流門を塗装
8月八王子祭りに於いて展示し、祭り当日にでるゴミの分別資源回収に頑張った建設ユニオン作製の「資源還流門」について書き忘れを突如思い出しましたので書きます。
資源還流門はご存じの通り、東京あきる野市を原産地とする木材、通称”多摩産材”を加工し作製しました。祭り当日は心配されていた雨は降りませんでしたが、作製途中「雨と埃や手垢に対する対策は?」ということで作製を担当するかねいち工務店社長こと金子さんに相談しました。
「番傘の防水用に使用され、古くは室町以前に防水用の塗装として使用されていた荏油(えあぶら)を使います。」
上記写真がその荏油。
調べてみますと、この油を採った植物は荏胡麻(えごま)。シソに似た葉をもつ品種で、食用または油を取るためにアジア地域で栽培されている植物のようです。縄文時代からすでに使用されていたようです。京都の離宮八幡宮の神官が搾油器を発明し、製油がはじまったとも言われ、「荏胡麻油」として油座の販売権を独占し当寺はおおいに栄えた層です。(何時の代も油なんですね。)そして、中世に菜種油が普及されるまでは灯火等に主に使用されていたのがこの荏胡麻です。
最近では「αーリノレン酸をはじめ体脂肪の燃焼をたすけるなど健康によい成分が注目されましたが荏胡麻ではなく『しそ油』として市販」されているそうです。
たしかにシソの葉にそっくりです。ある意味通常私たちの生活する日本地域においても必要となる油なども栽培と精製方法、流通方法を確保できれば化石燃料のみに頼らなくても良い部分が多数あるようです。市場万能主義で『自然淘汰』され、却って環境を脅かす存在にまで『育て上げてしまった』ことについても再考すべきかと・・・・・
資源還流門にはこんな面白い素材が使われていました。![]()
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