当たり前のことを当たり前に~諸角工務店引渡完了
1月より基礎着工、そして本日めでたく七夕に引渡となりました。
諸角工務店さん施工のゆうゆう住宅(住宅性能保証制度適用住宅)は無事お施主さんのもとに引渡となりました。
ちょっと今日は早めに着いたところ、お施主さんにばったり。
「ホームページ見ましたよ」と声をかけていただき恐縮至極です。全部が全部伝え切れておらずご不満な点も多いかと思います。ご参照いただきありがとうございます。
「で、この戸襖の位置わかる?」
またもや質問。う~ん良くわからない。
「まだまだだね。この戸襖の二枚の中心がこの襖を囲う柱の中心になってるでしょう。で、問題なのは下の敷居に刻み込んだVレールの位置は当然一枚一枚の戸襖の中心だよね。これをどちらに寄せるのか、というのも施工する大工さんで違うんだよ。この柱と鴨居の中心に”中しばた”中樋端(なかひばた)が来るようにすると、下のVレールの位置は中心から当然ずれるんだ。鴨居と敷居の加工は大工がするんだから、この位置関係は必ず建具屋さんに絵を描いて説明することが必要なわけ。柱が太くなるとこの位置関係はさらに重要になる。」
この敷居のVレールは竹が挟み込まれていました。京都の建具屋さんで作っているそうです。
で、襖の位置は他ではどうなの?
「和室は外から見たときの絵写りが重要な部分。だからリビングとの取り合いのこの戸襖と窓の”しばた”樋端(ひばた)のかき込みは部屋の内側にあるんだよ。でも、この押し入れには逆に押し入れの中に向かったかき込みがあり、部屋側に中心を寄せて、押し入れの体積を増やして使いやすくしているんだ。この押し入れの襖は経師屋(きょうじや)さんに作ってもらったんだけどね。鴨居、敷居の彫り込みは大工、で滑りやすくする竹と襖を経師屋(きょうじや)さんがやる。だから和室の位置関係は大工が決めることになるんだ。これは、修行をした親方のやり方が違うと、大工さん一人一人で違う場合があるんだ。」
鴨居に刻まれた溝・・・・この位置関係で、どう写るのか、どう使うのか。約束事ではあれ、すべては住む人の為。前回聞かせていただいた様々な点といい今回の”溝”への心配りといい、なかなかどうして奥が深いというのか・・・・・なんだか、大工さん、経師屋さん、建具屋さん、さまざまな各職さんを束ねてようやく一つの家ができあがるという当たり前だけど大変な作業。
そして、その中心に諸角棟梁さんが座り、それこそ様々な注文やアイディアを出し合っている様が目に浮かぶようです。
「あともう一つ。和室の壁の沓ずり、これは必要だね。掃除機とかをぶつけてもぼろぼろ壁が壊れない。これは必ずつけるようにしているんだ。で、障子の下木がちょうど良い高さになってるだろう。ここいらへんもチームワークっていうもの。」
5ヶ月にわたり取材させていただきありがとうございました。
見るべきところ、考えるところ、それこそたくさん勉強させていただきました。
ブログを読んでいただいた皆さんに、地元の工務店の凄さが伝わったでしょうか。
相談者が施工し、住む人の顔が見えていること、そして家が”出来合のものをくっつけた箱”でないことが伝わったでしょうか。
少々説明し切れたか自信がありませんが、実は地元の大工工務店は凄いんです。
最後に諸角さんに一言いただきました。
「教わってきたことを、当たり前のように、当たり前にやっただけ。それだけだが、惜しまないでやることが結構たいへんな時代ではあるようにおもうよ。」
最後までおつき合いありがとうございました。 2006/7/7
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

























最近のコメント