2007年10月14日 (日)

作っちゃいました!

 先日町田相原での住宅デー会場に、「あれ、どっかで見たよな?」という継ぎ手を発見しました。

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 あれだ!今年建設ユニオンの定期大会会場で、東京建築高等職業訓練校生が作った「大阪城のなぞの継ぎ手」と同じもでした。その時の記事はこれです

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 前回紹介したことに発奮した若き大工こと佐藤くんの力作。
 「台継ぎだからこういう作りなんでしょうね。今こんな継ぎ手は住宅では絶対見ないな」

  職・・・・・・まさに受け継ぐものなんなんだな、と一人感心してしまいました。

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2007年9月28日 (金)

今年も技能検定頑張ります

 昨年に続き今年も大工職の技術技能向上にむけ、厚生労働省所轄の職業能力開発協会が行う技能検定(建築大工)の一級をめざし頑張ります。

 嬉しいことに昨年は8人が準備講習に参加しましたが、今回は14人が参加し結構賑やかに、「あ~でもない。こ~でもない」とワイワイガヤガヤ楽しくやってます。来年の受験に向け頑張ろう!

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 ことしはなっと言っても昨年頑張った仲間の例を参考にすすめられるので、講習会も昨年以上の進展です。

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 どうです?建設ユニオン多摩支部に顔を出してみてはいかがですか。

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2007年6月 6日 (水)

技能検定 表彰状 バッチ

 昨年の5月はじめて建設ユニオン多摩支部でさしがね講習会を9人で開催して丸一年が経ちました。

 あっという間です。

 この一年に、なんと4人が練習に練習を重ね大工の技能検定を受検し、一名合格。最初の一歩です。おめでとう!一緒に受験した三人も実技は大丈夫だったんだけどね。7年の実務経験がないととりあえず一級は受験できなかったので今回受験しなかった20代前半の参加者も引き続き練習を続けています。※技能検定についてはこちら

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 合格発表から結構時間が経ちましたけど、正真正銘柳沢厚生労働大臣名での賞状授与です。つい顔もほころんじゃうね。周りの同僚の皆も誇りに思えるから嬉しくなっちゃうんですね。

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技能士取得者だけのバッチ!

早速つけてもらって写真を撮らせていただきました。

・・少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず・・・・・・

あっという間に皆一歳年をとってしまいました。この一年いろいろありました。

つい先日5月24日衆議院を通過し二年半後に施行される「特定住宅瑕疵担保責任の履行を確保する法」の引き金となった耐震偽装事件。建築業界全体が懐疑的に見られた一年でもありました。しかし、この法律で解決するとは言い切れません。

 これから一年、一寸の光陰軽んずることなく、地球によく、地域によく、住む人によく、作り手である私たち自身が喜べれるよう、絶え間なく技術技能をお互いに磨いていきたいものです。

 住宅性能保証登録業者の会も応援します。

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2007年5月 8日 (火)

亀甲銅板ふき

品川建築工房さんとアトリエTAIPEさんの調布の家見学会に行った際、ふと見上げた際に懐かしい銅板葺きを見つけました。

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亀甲葺き・・・・?

板金組合のホームページでみると屋根の銅板葺きの項に亀甲葺きがありましが、これは、雨戸の戸袋の外装部分なのですが、手の込んだことをされていますね。

正式な名称はなんというのでしょうかね。

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  ゆうゆうクラブ多摩
  住宅性能保証登録業者の会

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2007年5月 6日 (日)

日光と木 リフォーム現場から

先日ゆうゆうクラブ多摩(建設ユニオン多摩支部住宅性能保証登録業者の会の愛称)設計運営委員の大島さんが最近手がけたリフォーム現場にお邪魔しました。

”陽射しがやさしい。木と日光の相性はいいんだな”

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最初に見させていただいたリビングの床(楢の木のフローリング)と机、そして陽射し。やわらかいですね。

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リフォームした際に窓の位置を変更し、寝室にも陽射しが。陽射しと和紙の組み合わせもいい色合いになります。

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リビングのカウンター。ブラインドとの組み合わせ。

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和紙と陽射し、そして無垢の木。壁は塗装仕上げ、質量感が塗装仕上げには出てきますね。クロスとはまったく違うイメージが出ます。

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二階の窓際のカウンター。ちょっとした工夫がありました。下を見てください。

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カウンターが真ん中で別れ、ボードでつなぎ広めのカウンターに変身。実は、障子と陽射しと白壁、カウンターの色合いのバランスがいいな、って私思いました。

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窓にはブラインド 和紙なのか布なのか確認し忘れましたが、こうして見比べても金属の硬さが見事に和紙(又は布)で柔らかくできる"方法"なんですね。
この現場は間接光が主となり、改めて木の柔らかさが実感できるものとなっています。

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リフォームの際に問題となる耐震補強。今回は現しで筋交いを入れていますが、両脇の柱に雲杉が使われていることもあり、構造体でありながら硬くない。天窓からの光もブラインドとの組み合わせで柔らかい。

強くて柔らかい・・・・・・が今回の見学の際に思って帰ってきたことです。見学ありがとうございました。(BI設計 大島さんのブログでもご覧になってください。) 

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 ゆうゆうクラブ多摩
 住宅性能保証登録業者の会

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2007年3月13日 (火)

技能検定発表!

 あった!番号があった。

 平成18年度職業能力開発促進法にもとづく後期技能検定合格発表が都庁ロビー)で行われました。
 一人盛り上がってしまいました。なんと今年の建築大工一級の技能検定は受験者40名中、16名が合格。そのうちの一人が建設ユニオン多摩支部で指金講習受講者!

 うれしいじゃありませんか。おめでとう!

 都庁ロビーにはその他の職種の技能検定に合格した方が思い思いに携帯で合格番号を写真に撮っておられました。
 技術技能の向上を目指す人がいろんな職場においでなんですね。すごいな。

 家づくりに関わる彼らも腕を磨くきっかけとして受験したわけだから、合格は一つの通過点。最終的には消費者も唸る家づくり。頑張ろう!

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2007年2月 6日 (火)

「どうやって継いだの」まさにそのとおり?

2月4日、5日国際展示場TFT会館で建設ユニオン定期大会が行われました。私たちも会員として参加しましたが、会場入り口に展示物発見!

「どうやって継いだの」(紹介された新聞記事のタイトルそのまま)

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東京建築高等職業訓練校の生徒さん達の作品です。(東京で唯一の大工職の建築職業訓練校で、運営には建設ユニオンが係わり、若手大工さんの技術技能の向上に寄与しています)

柱の足部分を大阪城の大手門に使用されていた継ぎ手方法を採用し作成されたもので、わかりやすいように色分けされています。では、その新聞紹介記事もどうぞ。

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「どうやって刻んだんですかね」
「そりゃ大工だから」
「どうやってはめたんですかね」
「みただけではわかりませんね。刻んでみたらわかるよ、やる?」

なんとも素っ気ない説明。

できて当たり前とは言われませんでしたが、いやはや大工職の技能の深さには脱帽です。それこそ、金物もってきてボルトで締めるしかないなんて思っていたら大間違いです。継ぎあう木同士が締め付けあっているからこそ大きな力を発揮するのでしょう。

木を活かす・・・・日進月歩する新しい技術と一面相反する技能。幾多の地震や自然災害をくぐり抜け保ち続けてきた大阪城の門。

機会があったらみてきてください。

※東京建築高等職業訓練校は下記のホームページを参照してください。

http://homepage1.nifty.com/kensetu-union/kunrenkou/kunrenkou.htm

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2006年10月 9日 (月)

ヒバ・・・・香りが眠りを誘う

 3連休あちこちで仲間の皆さん頑張りました!!第二段!

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 こちらは町田市小田急町田駅前のカリヨン広場です。町田市産業振興課主催”住宅造園相談連絡会街頭相談会”会場です。地元の市民の方が住宅や庭木のことでお困りのときに町田市が住民の方に地元の建築組合と造園組合を紹介する事業のアピールとして年一回街頭での相談会をここ30年近く行ってます。

 『樹齢300年の青森ヒバの鉋屑。いい香りだよ、匂ってみてよ』と声をかけると商店街を歩いていた皆さん立ち止まり、クンクン。

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 シュ シュ ・・・・・鉋がけの音はいいですね。香りもいいけど音もいい。建設ユニオン住宅性能保証登録業者の会の仲間である萩原工務店さんの二代目も頑張ったんです。

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 見てるだけだとつまらない!というので、若奥様いっちょやったるで!とグイグイ。
 『手が痛い!!簡単にはうまくできないのね』・・・・そりゃそうでしょ。

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 まず一呼吸で半分まで引く。そしてもう一呼吸で最後まで

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『二歩でやるんだ。ちょこちょこ足を動かして歩いて鉋かけたんじゃ埒が明かないし、日が暮れちまうぞ!スーット同じ力を均等にかけないとがたがたになるぞ!』厳しいね。

 30年先輩大工さんから指導!!いつもはなかなか顔を合わせたり、仕事場もばらばらだから教えてもらうことも少ないので二代目さんも良い経験になったかな?

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 超仕上げの機械、替え刃の鉋、普通の鉋、いい鉋、触ってびっくり。どれも木肌が違います。機械は問題外ですね。手で丁寧に仕上げた木肌を触ったり、素足で歩いたら機械仕上げには不満が出てしまいますね。

 それにしてもかっこいい腕ですね。

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 お土産に事務局の私もヒバの鉋屑をいただきました。

 『この香りは新築の家の匂いね』と言った年配の奥さんがおられました。さすが御眼が高い、こういう木の香りの良さを家と結び付けられる方も少ないかと思います。

 また別の方は『この香りは、私の家に3年前までいた犬を思い出したわ。犬の寝床に近くの製材所さんから定期的に大鋸屑をもらっていたの。犬は木の匂いがいいのか、自分の匂いがついた寝床が一番気に入っていて。体についた木屑をブラシで落とすと不思議に汚れも一緒に落ちて重宝したわ。ちょっと汚れてきた木屑はポピーの苗床にすると保温効果があって芽が良く出るのよね。リサイクルよね。化粧品の匂いは化学的でだめね。花も犬も人も自然だから、木が一番ね』

 愛犬のこと想いだされてか、ちょっとしんみり。すいませんでした。

 匂い・・・・目で見た視覚以上に記憶、思い出を呼覚ますようです。

 家を想いだす香り、家族を想いだす香り・・・・・・

 『お土産もらったよ。いい匂いだろ』と自慢したら、『あんたはタバコくさいからちょうどいいね。』そりゃないだろ。

 私は枕に入れてみました。気のせいか、ビールのせいか、寝つきもよく翌日は気分すっきり・・・森林セラピーもどきかな?

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2006年9月22日 (金)

さあ!技能検定だ!

 6月から設計図面、そして実技の加工について練習を重ねてきた東京都職業能力開発協会主催の技能検定ー大工建築一級。いよいよ受験申請です。
 今回は7名の参加で練習を重ねてきました。来年2月の受験については4名がチャレンジすることとなりました。

 「今の状態だと6時間30分の実技をやり遂げられないかもしれない。でもこれから4ヶ月間のがんばりでなんとかしないと。」

 最初「今の住宅現場で、隅木の振れ垂木はやらないし、本当に必要な資格なの?」という質問も出ていました。今は違います。やってみて初めて、みんな一人一人の技量というか技能もお互いわかってきました。「あいつがやるなら俺もやる。」じゃないけど、やっぱり職人の世界、負けるわけにはいかないですね。負けるか勝つか。その実負けるも勝つも自分自身なんだとみんな気合いはいっちゃったね。

 気合い入りすぎて、書類申請を書くのも忘れ深夜まで飲んでしまった・・・・・

 さあ、技能検定!

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2006年8月20日 (日)

完成・・・先は長いな・・

 6月から建設ユニオン多摩支部に所属する若い大工さんたちは”さしがね講習会”を4回行われました。

 「完成だ!図面と作品、結構たいへん!」

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 この作品は、昨年国家資格である技能検定・建築大工技能士一級の課題です。棒隅の振れ垂木です。6/10の屋根勾配の隅に位置する隅木を棟木から桁に降ろし、その隅木に斜めに垂木を掛けるというものです。

 木造建築の場合、住宅の図面を作成する建築士さんはこのような部材の部分の加工図は書きません。あくまで、現場で加工を担当する大工さんが図面を引き、部材に墨を出し、そして加工します。”大工と雀は隅で鳴く”といわれるほど、この隅木の加工は熟練が必要とされています。さらには、一級の技能検定では課題図の図面作成と部材の下ごしらえ、墨だし、加工、組み立てを一定の時間内に正確にやり遂げなければならないそうです。
 昨今はプレカットで刻まれてきますが(その際には手の込んだ刻みは行いませんが)、実際現場で加工と組み立てを行う際には相当な熟練した技能がないと、時間はかかるし曲がっちゃう・・・・それでは困りますね。

 また、この課題を差し金で図面から墨だしまでやっちゃうのですから・・・・

 「検定に向けて練習ということで今回挑戦してみました。結構時間もかかるし6時間集中してやらないと実際組み上がらない。何回も練習してマスターしますよ。そうすれば、実際の仕事の時も正確に早く行うことができるようになるんじゃないかな」(参加者)

 休みを返上して頑張っています。一生懸命努力しないと良い家は建たないし、仕事もこない。頑張るのみ!まじめに努力した人が報われるよう私たちも応援します。
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・・・・それにしても暑い・・・・・

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2006年7月31日 (月)

大工技術の研鑽

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7月30日京王線中河原駅下車徒歩15分の府中技術専門学校にて、全建総連東京都連青年技能競技大会の見学に行ってきました。

上記写真は、ちょうど8時50分から競技を開始し3時間後の昼食休憩に入る直前の写真です。青年技能競技大会は、全建総連(全国建設労働組合総連合の略)が毎年開催するもので、各地区で予選会が開催され、全国大会として腕と技術を競い、総じて大工職の技能レベルの向上をはかる大会です。参加は全建総連の会員の35歳以下の方です。今回の都大会には20名が参加していました。

課題は、”四方転びの踏み台”です。踏み台の足が四方から転んでいる・・・まるで屋根の作りと同じで下に行くと広がり、上はすぼまっている。(なんか変な説明ですね)

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  「なーんだ四本の足が着いた踏み台だろ」なんて言わないでね。

この作品は以前厚生労働省が行う技能検定の二級試験の課題でもありましたが、大工職が本来持つべき技能をフル回転させてようやく仕上がる作品です。またこの技能を基本に住宅建築に活かせてゆける基本でもあります。

「最近の現場はプレカット(事前に工場で木材も機械が刻み現場に搬入し組み立てる)工法が多く、折角の技能が発揮できない。機械はもともと人のやり方をまねしているだけなんだけどコスト的な面で、大量につくる家には向いているのかもしれない。自然物である木ひとつ一つは曲がありどういう加工をするのかはその木その木で本来違うもの。何でもかんでも”型どうり”にはいかないはず。いい仕上がりを求められたばあいには、当然大工職としての技能が必要。だから事前に技能を磨くのはあたりまえのこと」

見学会に一緒に参加した若い大工さんの言葉。

確かに同じ顔の住宅を新築でたくさんつくる場合には機械化は有効だけれど、果たして省略した手間暇は本当にその家に住む人と家をメンテナンスする技能職を育てることにはつながっていないように思える。新築件数よりも増築や改築、修繕を行う件数が多いはず。一旦できあがったものを手直ししたり追加するには倍以上の労力と技術が必要との意見もあります。

「安く早く」それだけでは上手く回ってゆかないだろうに・・・・・・

スクラップアンドビルド的な大量生産大量消費社会から持続可能な循環型社会に変わってゆくためにも、地域力としての各職の技能の維持も課題の一つではないでしょうか。

追記 四方転びの踏み台図面がありましたので掲載します。また、先日東京での多摩産材活用をめぐり、行政担当者から”多摩産材活用には腕の良い大工さんがいないと難しい”という話が出ていたそうです。これは、多摩産材にのみ問われることではないと思います。集成材でない無垢の木の場合、各木の特性があります。さらには、乾燥具合の違いも使い勝手に大きな影響が出てきます。木の特性をどう見抜くのかという点と、上手くその特性を使いこなす”腕”が必要であることは産地に限定される問題では無いと思います。
 むしろ、「多摩産材は・・・」というレッテルを貼られている現状が問題なのでしょう。
 ここ苛辺は今後検討を進めてゆきたい点です。

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2006年7月 7日 (金)

当たり前のことを当たり前に~諸角工務店引渡完了

 1月より基礎着工、そして本日めでたく七夕に引渡となりました。
 諸角工務店さん施工のゆうゆう住宅(住宅性能保証制度適用住宅)は無事お施主さんのもとに引渡となりました。

 ちょっと今日は早めに着いたところ、お施主さんにばったり。

 「ホームページ見ましたよ」と声をかけていただき恐縮至極です。全部が全部伝え切れておらずご不満な点も多いかと思います。ご参照いただきありがとうございます。

 「で、この戸襖の位置わかる?」

 またもや質問。う~ん良くわからない。

 「まだまだだね。この戸襖の二枚の中心がこの襖を囲う柱の中心になってるでしょう。で、問題なのは下の敷居に刻み込んだVレールの位置は当然一枚一枚の戸襖の中心だよね。これをどちらに寄せるのか、というのも施工する大工さんで違うんだよ。この柱と鴨居の中心に”中しばた”中樋端(なかひばた)が来るようにすると、下のVレールの位置は中心から当然ずれるんだ。鴨居と敷居の加工は大工がするんだから、この位置関係は必ず建具屋さんに絵を描いて説明することが必要なわけ。柱が太くなるとこの位置関係はさらに重要になる。」

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 この敷居のVレールは竹が挟み込まれていました。京都の建具屋さんで作っているそうです。

 で、襖の位置は他ではどうなの?

 「和室は外から見たときの絵写りが重要な部分。だからリビングとの取り合いのこの戸襖と窓の”しばた”樋端(ひばた)のかき込みは部屋の内側にあるんだよ。でも、この押し入れには逆に押し入れの中に向かったかき込みがあり、部屋側に中心を寄せて、押し入れの体積を増やして使いやすくしているんだ。この押し入れの襖は経師屋(きょうじや)さんに作ってもらったんだけどね。鴨居、敷居の彫り込みは大工、で滑りやすくする竹と襖を経師屋(きょうじや)さんがやる。だから和室の位置関係は大工が決めることになるんだ。これは、修行をした親方のやり方が違うと、大工さん一人一人で違う場合があるんだ。」

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 鴨居に刻まれた溝・・・・この位置関係で、どう写るのか、どう使うのか。約束事ではあれ、すべては住む人の為。前回聞かせていただいた様々な点といい今回の”溝”への心配りといい、なかなかどうして奥が深いというのか・・・・・なんだか、大工さん、経師屋さん、建具屋さん、さまざまな各職さんを束ねてようやく一つの家ができあがるという当たり前だけど大変な作業。
 そして、その中心に諸角棟梁さんが座り、それこそ様々な注文やアイディアを出し合っている様が目に浮かぶようです。

 「あともう一つ。和室の壁の沓ずり、これは必要だね。掃除機とかをぶつけてもぼろぼろ壁が壊れない。これは必ずつけるようにしているんだ。で、障子の下木がちょうど良い高さになってるだろう。ここいらへんもチームワークっていうもの。」

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 5ヶ月にわたり取材させていただきありがとうございました。

 見るべきところ、考えるところ、それこそたくさん勉強させていただきました。
 
 ブログを読んでいただいた皆さんに、地元の工務店の凄さが伝わったでしょうか。
 相談者が施工し、住む人の顔が見えていること、そして家が”出来合のものをくっつけた箱”でないことが伝わったでしょうか。

 少々説明し切れたか自信がありませんが、実は地元の大工工務店は凄いんです。

 最後に諸角さんに一言いただきました。

 「教わってきたことを、当たり前のように、当たり前にやっただけ。それだけだが、惜しまないでやることが結構たいへんな時代ではあるようにおもうよ。」

 最後までおつき合いありがとうございました。        2006/7/7

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2006年6月13日 (火)

若手大工さん頑張ってます!

11日登録者の会では午後真橋工務店さんとBI設計さんの現場見学会だったのですが、午前中”さしがね講習会”に参加してきました。意外にも日曜日も勉強会なのです。

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今回若手大工さんにさしがねの使い方を”教授”されたのは、一級技能士で登録者の会員でもある伊丹さんです。

「屋根の勾配はそれぞれ住宅で違うから、その場その場で勾配にあった柱の加工しなければならないんだから、この基本図(黒板中央)はすぐかけるようにしておかないと・・・今日は鉛筆で練習だけど木には墨で線をひくのだから間違えられないからね。」

なるほど・・・・・・(事務局の私にはちょっと・・・見よう見まねではじめたら、今度は差し金の目盛りがよく見えない。トホホ・・・老眼か?)

今回は7名の若手大工さんたちが集まり勉強会。最近はプレカットとして、柱などの材があらかじめ設計図に従って工場で刻まれるケースが多くなっていますが、無垢の木を自由自在に使いこなしたり、増改築で柱の加工を自分で行うには、さしがねの使い方、規矩術は必要不可欠です。

いい家をつくるにはまずいい大工さんがいないとね。
若手大工さん頑張ってください。当面の目標は来年の技能検定合格です。

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